オーストラリアに赴任する際の準備について

いざオーストラリアに赴任が決まった場合には現地で生活を送るための準備を行うことになります。日本とはかなり異なった環境になりますし、働くために必要な手続きも必要です。ひと通り必要なことは必ず確認しておきましょう。

まずビザ。現在オーストラリアでは労働ビザの取得が難しい状況になっています。駐在員の形で派遣される場合には会社側が必要な準備を整えてくれますが、労働ビザを取得するための条件が非常に厳しく、また英語力が求められます。この点は会社側とよく相談し、手続きで赴任に支障が生じるようなことがないよう注意しましょう。

それから現地で生活をするために必要なもの。最大の注意点はやはり気候の違いでしょう。南半球なので季節が反転するため、日本の気候とは反対の準備をしていくことはもちろん、日本に比べて冬場がかなり寒いので防寒具の準備が欠かせません。現地で購入する方法もありますが、赴任直後はいろいろと忙しいですから、日本にいる間に備えておきましょう。また、オーストラリアは広いですから、赴任する地域の気候環境をあらかじめ確認しておくことも忘れないようにしましょう。

食事に関してはそれほど神経質に考える必要はないでしょう。オーストラリアではお米も生産されており、しかも日本米と似ているので違和感を感じることなく食べることができるでしょう。しかも日本のお米よりもずっと安いので経済的です。食事に関しては何も持ち込む必要などはないとみてよいでしょう。

日用品では日本では当たり前のように買えるものの現地で探そうとすると手間取るものを優先的に持っていきましょう。ハンガーや洗濯バサミなどがその筆頭です。また室内用のスリッパやサンダルなども長期滞在する際にはあらかじめ用意しておいた方がよいかもしれません。日本製の方がずっと使いやすく、丈夫で長持ちするからです。

判断が難しいのは電化製品でしょう。とくに大型電化製品は日本から持ち込むか、現地で購入するかの選択が求められます。基本的には2~3年程度の赴任期間の場合は日本に保管し、現地で調達した方がよいとされています。持ち込む面倒や余計な費用なども考慮しつつ検討していきましょう。

海外の赴任先の中でもオーストラリアは比較的赴任の準備が楽なところといえるでしょう。気候に適応できさえすればそれほど戸惑うこともありませんし、衛生環境もよいので適応しやすいはずです。必需品を必要最小限に留めて荷物をできるだけ少なくするのも赴任前の準備の手間を省く重要なポイントです。