産業を知るコトは就職への近道

オーストラリアの産業の特徴としてはまずニュージーランドとの密接な関わりが挙げられます。自由貿易協定が結ばれており、実質的に一体化している状況です。さらにアジアとの連携も模索しており、APECに加入している他、自由貿易協定をシンガポール、タイなどと締結しています。

そんなオーストリアの産業の特徴はGDPの68パーセントをサービス産業が担っていること。日本人にとっては観光業がもっとも身近なオーストリアの商業ですが、他にも金融やIT関連、保険業なども盛んです。

それから広大な国土からもたらされる豊かな資源。こちらも日本との関わりが深い分野です。とくに石炭と鉄鉱石は日本の工業にもなくてはならないものです。一方で石油は算出されず、8割以上を海外から輸入している状況です。

農業が盛んな一方、工業が弱い点もオーストラリア産業の特徴です。農業に関しては資源と同様、広大な国土を有効に活用したもので、小麦の生産高は世界で9番目、大麦は6位、さらに羊毛に関してはトップの水準にあります。これらの農業は輸出品としても重要な役割を担っており、農業の輸出高は世界4番目にランクされます。一方工業に関しては自国内の市場規模が大きくないため、政府があまり積極的に推進していない面も見られます。とくに自動車業は2000年代に入ってから日本企業を含めた海外の自動車メーカーが相次いで撤退しており、問題視されている状況です。

失業率は2014年のデータで6.16パーセント。2000年代は5パーセント前後で推移してきたため、やや上昇傾向が見られるのが気になるところです。

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