日本人が就労ビザを取る難易度

オーストラリアに赴いて就職・転職を目指す場合に最初の難関となるのが就労ビザです。じつはこれが最初にして最大の難関とも言われています。もともとオーストラリアは外国人の永住・労働ともに難しい国とされてきましたが、とくに2000年代に入ってからその傾向がますます強まっているのです。

まず知っておく必要があるのが就労ビザの種類です。どのビザを取得できるかによって働ける時間・期間だけでなく、就職活動にも大きな影響を及ぼします。取得しやすいビザであればあるほど就労に制限がかかることなります。もっとも取得しやすい観光ビザは一切就労することができません。就労可能なビザで一番取得しやすいのはワーキングホリデービザですが、これは30歳未満の制限に加え、同じ雇用主の元で半年以上働くといった制限があります。

本格的にオーストラリアで働きたい場合には長期就労ビザを取得することが不可欠です。ビジネスビザの一種ですが、この取得がなかなか大変なのです。まず何が大変かというとスポンサーを見つける必要があること。つまりその人がビジネスビザを取得するのに手助けしてくれる企業を見つける必要があるのです。日系企業の駐在員として赴任する場合にはこの点は問題になりませんが、単身オーストラリアに渡って仕事を探す場合にはこれが最大のネックとなります。当然企業としてはその人材を採用し、活躍してもらうことを前提にスポンサーとなるわけですから、まず自らの能力と有用性を企業に認めてもらう必要があります。

また、申請の際にはオーストラリアの英語検定、IELTS(アイエルツ)の提出が求められるため、一定の英語力も必須となります。

こうしてみると何のツテもコネもない人がいきなりオーストラリアに赴いて現地採用を目指すのは現実的ではないことがわかります。まず学生ビザやワーキングホリデービザなどで就労し、スポンサーを見つけたうえで就労ビザの申請を目指すのが一番の近道となります。ただ近道といってもかなり高いハードルをクリアしなければならないため、これからオーストラリアで働こうと考えている人はこの点をよく考えておいた方が良いでしょう。まず日本で求人収集を行い、現地でスポンサーになってくれる企業を探すのもひとつの手ですし、日系企業のオーストラリア駐在員の求人を探すのも選択肢となるでしょう。この就労ビザを取得できればさらに難易度が高いとされる永住権を得るチャンスも開けてくるだけに重要なターニングポイントとなります。